アンタルヤに近代美術館


アンタルヤの北部、ケペズ地区(Kepez Bölgesi)*1に位置し、2003年に活動停止した紡績工場(Dokuma Fabrikası)*2を、世界でも指折りの近代美術館に再生しようというプロジェクトがスタートした。


2008年秋の完成を目指す「ドクマ近代美術館(Dokuma Modern Sanat Müzesi)」は、約200ドヌム(1 dönüm=919㎡)の面積を有する土地に建ち、約18,000㎡の広さを有するドクマ紡績工場を再利用しようというもので、講堂やアトリエなどを併設した複合施設となる予定である。


プロジェクトの施工を受け持つのは、トルコ国内および南東ヨーロッパで最大の民間開発プロジェクトを手掛ける会社Multi Turkmall 。
プロジェクトの主任建築家Eren Talu によれば、年間25万人の訪問者が想定されているという。
ドクマ近代美術館の名称およびロゴについても、ドクマの歴史と融合するような形ですでに決定されている。


この美術館の誕生で、アンタルヤが観光都市としてだけでなく、文化と芸術の中心地としての名声を獲得することが期待されると、関係者は語る。

(2006年4月1日付けHürriyet紙アクデニズ版より引用)



近代美術館か・・・。「イスタンブール・モダン(İstanbul Modern Sanat Müzesi)」に続き、柳の下のドジョウ狙いと思えないでもないが、鼠色の工場地帯のイメージを持つ「ドクマ」の名前を新たなイメージ戦略でブランド化できれば言うことはない。
問題は資金かな?目玉となる有名作品が最低1点は欲しいところである。
常設展以外に、文化セミナーや映画上映、アート・スクールなどを開催してくれれば、地元民としても実に嬉しいのだが。


文化面の弱いアンタルヤ。これを機に生まれ変わってくれるだろうか!?

*1:ケペズ地区(Kepez Bölgesi):アンタルヤ北部に位置し、新工業団地(アクデニズ工業団地)やドクマ地区を有する、アンタルヤでも工業色の強い地域。

*2:紡績工場(Dokuma Fabrikası):地元では一帯を通称「ドクマ」と呼んでいるが、敷地内には紡績工場の他にも、製油工場(Yağ Fabrikası)、電池工場(Pil Fabrikası)、製粉工場(Un Fabrikası)が残されている。

はてな事始 ve アンタルヤに近代美術館

一昨年の9月以来続けている楽天日記がすっかり主婦ブログ化しつつある現状に、少しずつ嫌気が差してきている。
turkuvazの出来上がったイメージから、なかなか逸脱できないのだ。


ここでは、趣味として常日頃コツコツとファイリングしている関心事項の中から、なるべく最新の地域事情中心に紹介していきたいと思う。
トルコ語特殊文字が反映されるのが嬉しい。